「あ、言い忘れてた。

明日朝、迎えに来るからね。7時半ここで」


「え、そんな!ダメ出すよ、わざわざ」


「いーのいーの。おれがそうしたいんだから」


「……ん、ん、ん〜~」


悩む秋に、晴彦は微笑んで、


「通学路1人とか寂しいの。

彼女と少しでも長く居たいんだよ。

おーけー?」


と、冗談めかしに言う。


『彼女』という言葉に少し照れながら、


「っ!わ、わかりました。よ、ろしくお願いします」


秋はペコッと頭を下げた。


「はーい。じゃ、今度こそまた明日な、みのる」


「っ!…」