恋花、咲かせませんか?

ピッ、


電話を切ると、晴彦から、


「今の友達?帰れなくなったの?」


「…はい。仕事が押してるらしく」


「仕事…?だぁ〜れ?」


「あぁ、

蘭花 雪

この学校の1年ですよ。

幼なじみで友達で、

モデルのお仕事をしているんです」


「なるほど〜ね〜!

でも、これで一緒に帰れるよね?」


「……まあ、そうですが、

出来れば1人で帰りたいんですけど」


「えぇ〜、一緒に帰ろうよ〜。

せっかく恋人になったんだか、

もごっ、もごもご、んんっ〜!」


慌てて晴彦の口をふさぐ。