目の前にいるのは、

僕の一つ上の先輩……だったと思う。


(名前は確か、はるこう?はるはこ?
………多分、はるなんちゃらだ)


「えっと…あなたは?」


「え?ああ、おれは2年2組、

麗位晴彦―うららい はるひこ―。


麗位って言いにくいから晴彦でいいよ!

むしろそう呼んで!」


「…じゃあ、…晴彦先輩、ごめんなさい。

先輩と付き合うことはできません」


いつものテンプレを、
少し頭を下げながら告げた。


すると、


「どうして?」

と言う返答が。