夢とリアルの間には

「ちょっと!!」

うるさいなー…

「起きなさい!!時間やばくないの!?」

んー…時間?なんの?

「学校行かなきゃでしょ!!」

学校…え…

「やばっ!!!」
お母さんに起こされて、寝起きの悪い私はやっと起きる
いそいで準備して、家を出る

「いってきます!!」
「はーい、早く帰ってきてよー」

なんとかいつも通りの時間にでれて、電車に乗る

それからふと思い出す
やっぱりあれは、夢だったか…
あんな幸せなこと、現実にはありえない

私は、約一年前、恋をした
同じ部活の人に

聞いた感じ何でもない恋だけど、私の場合そうはいかない

だって、私の部活のバスケ部は部内恋愛禁止だから

時々、ドラマとかアニメとかで、しちゃいけない恋なんてない、とか言うけど、そんなわけないよね

もちろん、形的には付き合ってなかった
けど、お互い好きって言い合ってたし、キスだってした

あの時は、すごく幸せだった

でも、そんなこと長く続くわけなくて、ある時、その事がばれて、実際に目にしたわけじゃないけど、写真も撮られたみたい

先生にばれたわけじゃないけど、もちろん部員には伝わったわけで、いろいろ聞かれて、そりゃあ嫌になったよ

ばれたってわかるちょっと前、急にその人がそっけなくなった

なにが原因かわからない

そうなる前から、ばれたっぽいってことはお互い知ってたし、その事が原因ならそのときに終わってたと思う

じゃー、なんで?

この疑問は私の中からずっと消えない

それから、私は幸せな私の夢を見るようになった
その人が私に笑顔を向けてくる夢

今ではそんなこと考えられない
それほど、素っ気なくて、もう1人のマネージャーの子との対応の差が激しい

ほんとに、それを見るたびに思いっきり叫びたくなる
でもそんなこと出来ないから、それを我慢しようとして吐きそうになる

そんな毎日