隼「来ればわかる。」
『…えええええええ。教えてくれないなら俺行かない!ていうかそんなにみんな話したがらないってことはなんか危ない何かが始まる予感なんだけど!!!』
隼「……。」
睨んで抵抗する私に向かって無言で近付いてくる隼さん。
百「構図がもうライオンVS子ウサギになってる。」
子ウサギは言わずもがな。
『……ッ!?』
近づいてくるなり何故か持ち上げられた。隼さんが私を丸太のように片手で抱えている。
『…うわああああああ俺は今から悪魔の棲む家に連れかれるゥゥゥ!!!』
裕翔「そんなことありません。」
パシッ
うう…裕翔に頭叩かれた…。
そのまま外に出るとバイクがちょうど6台置いてあった。
みんなは騒ぎながらそれぞれのバイクに乗る。
…ん?!
『ちょちょちょちょちょ!!!!ちょっと待った!!!!』
隼「…なんだ?」
『この状態で走る気!?』
隼「…ああ。」
『やめろォォォォ俺死んじゃうゥゥゥ!!!!』
隼「…フッ…冗談だ。」
今まで無表情だった隼さんが微笑んだ。
キュンッ
と、殺意が芽生えた。