男装女子。FIRST SEASON






『…台湾…ねぇ。ルンルン気分で修学旅行どころじゃないじゃんねぇ。』


ルキ「そうだね。」


『日本みたいに銃刀法違反なんてないしねぇ。ルンルン気分でバンバン撃ってくるよねぇ。』


ルキ「そうだね。」


『武器持ってる奴なんてそこらじゅうにいるしねぇ。』


ルキ「そうだね。」


『顔、割れてないといいけどねぇ。』


ルキ「そうだね。」


『…一人にならざるおえない状況になるんだろうな…。』


ルキ「大丈夫。僕とシキもいるから。」


『…レキどうした。』


ルキ「レキは仕事。」


『あー、まあ普通はそうだよね、ウン。』


普通は仕事で忙しいはずなのになんでこの人たちは…まあいいや。















ルキ「ということで、生徒の皆さん。よろしくね。」


シキ「よろしくね♪」


『ということで、じゃねーよテメェらァァァァ!!!!』


シキ「なあに、天くん。そんなに僕が恋しかった?」


『違ぇよ馬鹿。なんで二人がここに居るんだよ。名前は。』


ルキ「佐々木祐希。」


シキ「山田ルイ。」


『先生、よろしくお願いしますぅ。』


どうやら引率の新人先生に紛れ込むようだ。


『…ハァ…。』


結「…え、あの人たちって…え?」


光「あれって、ルキさんとシキさんだよね…?!」


裕翔「なんであの人たちがここにいるの!?」


零「…不穏な気配…。」


『…いいよ、アイツらほっといて。仕事だから。』


結「ああ、オシゴトか。」


『そうそう。…ハァむぐっ…。』


零「ため息多い。」


『…むぐ。』


口を手で塞がれた、ウサギであった。