男装女子。FIRST SEASON





なんつー話をしながら目的のものを買い、終了。


結「俺トイレ行ってきまーす。」


『あ、俺もー。』


結「…もちろん女子トイレだよね!?」


『あたり前田のクラッカー。』


















『ふぃ〜。』


よしよし、スッキリスッキリ。


早いところ戻んないと。


ドンッ


『っ…!』


「…すみません。」


結「おーい!早くー!」


『っごめーん!』


………。


…うーん、まあいっか。


多分良くないけど。


悠太「よし、早く帰ってご飯作らないと。」


『俺も手伝うー。』


百「明日の夜ご飯の仕込みもやんないとね。」


夜「腹減った。」


出雲「お腹空いた〜。」















…さて、と。


ご飯も食べたし仕込みも終わったし準備も終わったし!!


やることといえば!


『招待状の解明…かな。』


さっきぶつかってきたフードの男の人、明らかに“彼”だ。


仮の名を《X》と名付けよう!


すれ違いざまに殺されそうな雰囲気だったなあ。


あんな人は初めて見た。


ルキ「久しぶりの手の込んだ仕事みたいで嬉しがるのは分かるけど、とりあえず落ち着いて?」


『わあルキ。バルコニーを普通に無断侵入なんて私が抜刀しちゃうぞ☆』


ルキ「笑顔で竹刀持つの止めようか。」


『…で?無断侵入したんだから、もちろん上質な情報持ってきたんだろうね。』


ルキ「もちろん。接触の場は設けたよ。来週の火曜日ね。」


『…私その日修学旅行。』


ルキ「いやあ、偶然彼が台湾に移住しててね。」


『わあなんて偶然…。』


ルキ「その“彼”に殺される前に会ってもらわないとねー。」


『仮の名を《X》。』


ルキ「ありがちな名前だね…。」


『…その《X》がついさっき、接触して来ました。』


一枚の手紙を出した。


ルキ「内容は…。」


『…必ず君は、一人で僕の元に来るだろう…だって。』


ルキ「まあ君はそうだろうね。」


『てかまあ誰だってそうなるって。巻き込みたくないんだよー。』


ルキ「そうだねえ。というか、“僕ら”はそうなることを仕込まれているからね。」


…組織という集団の力を、一人でも残すために。


誰かの犠牲の上に、私達“組織”があるんだ。