男装女子。FIRST SEASON





『…え?べ、別に?そんなに食べてないよ??』


壮悟「ウサギのことだから、多分それぞれ4個は食べてるんじゃないかな?」


『せっ…正解☆』


隼「見事に餌付けされてるな。」


壮悟「そうだね。」


『…痩せた方がいいかな?!』


出雲「んー?いいんじゃないかな、別に♪まるまる太ってた方が、僕も食べがいが…」


『痩せます!!!!!!!!!!!』


出雲「ふふふふ。」


隼「…そろそろ離れたらどうだ。お前ら。」


『うん、離れて?』


出雲「そんなに隼もくっつきたかったの!!?じゃあ一緒にハグしよう!!!」


隼「…っ」


『色々強い!!!!!!!』


蓮「いい加減離れろ、出雲。」


壮悟「男三人衆のハグを見せられてる俺達の身にもなろっか。」


『それはそれは…悲しいね。』


出雲「え?壮悟も蓮をくっつきたいって??」


「「一言も言ってない。」」


隼「…そう言えば、あれから何か音沙汰あったか?」


『いや、何も。あの日以来、快適に過ごさせてもらってまーす。』


隼「そうか。」


ポンッ


頭に手が乗り、そのままぽんぽんされた。


隼「なら、いい。」


『…えへへ。』


蓮「あ、そーいや…。」


ゴソゴソ


蓮「これ、あげるよ。」


『何?これ。』


いかにも女の子らしい、小さなブレスレット。


『…珍しいねぇ。』


蓮「昨日、実家の掃除してたら出てきたんだ。」


『の割には結構新品なんだね。』


蓮「まあ、人にあげる予定だったモンだからな!」


『…ほっほーん?もしかして彼女ですなぁ?』


蓮「違う違う笑」


『えー、違うの?』


蓮「まあな。…俺が持ってても仕方ないし、だったらウサギにあげようと思ってな。」


『…ま、有難く貰おっと。でも場所考えよっか!ここ、学校。』


蓮「そーいやそうだったな!忘れてた。」


出雲「……。」


『…俺、こんな女の子みたいなブレスレット、初めて貰うかも。碧にはネックレス貰ったけど、どっか消えたし。…ありがとね!蓮!』


蓮「…おう。」


出雲「…ちなみにそのブレスレット、蓮の手作りだからね?」


蓮「あ!出雲!!」


『えっそうなの!凄!!!』


蓮「言うなよ出雲…。恥ずかしいだろ。」


『そんなことないよ!?凄いよ!!?前から手先は器用だなとは思ってたけど!!凄い!!!』