秋「お前を、何がなんでも助けたかった。生きてて欲しかった。自分がどうなろうとも、お前だけは、羽咲だけは絶対に生きてて欲しいって思ってんだ、みんな。」



『…でも、私…私の大切な人が死んじゃうから…私はもう、いない方が…。』



秋「…それじゃあ助けた意味が無ぇ。お前は死んだ三人の分も生きなきゃいけない。…お前を、命懸けで守った三人の為に。」



『でも…』



秋「甘えてんじゃねーぞ、羽咲。どんなに苦しくても前を向かなきゃ、始まらねぇ。後ろばっかじゃ、つまんねーだろ。」



『…うん。』



秋「過去にケリをつけろは言わねぇ。けど、前を向け。どんなに苦しくても、前を向いて走れ。後ろを向くな。そうすりゃ、多分乗り越える。嫌なことがあったら、止まればいい。止まって、また走ればいい。」



『…うん。』



秋「っつーわけで、羽咲。…俺の家に戻ってこい。」



『…うん、戻る。戻るけど、彼らには、私が叔父さんの家に居るって言わないで。…あと、引きこもり生活も実行します。』



秋「…まあ、いいか。お前が戻ってくることが第一目標だし。」



『じゃあ早速、帰る。…叔父さんも寝た方がいいと思う。クマが酷い。』



秋「…こっちは寝ずにお前を探してたんだ。」



『ゴメンゴメン。でももう、今日からぐっすり寝れるね?』



秋「まーな。」



















『その後、私は秋さんちにずっと居て、引きこもり生活してました。…そしてそれを見限った秋さんは無理矢理、秋さんの高校に編入させましたとさ、おしまい。』




「「「「「「「「「「「「「「「「「……。」」」」」」」」」」」」」」」」」



『…まあもう吹っ切れましたとも。秋さんの熱い言葉と、ボスのお言葉で。』



出雲「へぇ…そのボスさんに、今度会ってみたいなぁ…どんな人だろう…。」



『あー…気は合いそうだよね、二人…。』



隼「…親父とお袋は全部知ってそうだな。」



『…うん、まあ、多分知ってると思う。ボス経由で。』



秋「…っあー…俺あんなセリフ言ってたっけ…やべー、今更ながら超恥ずかしいな。」



『秋さんて、意外とカッコイイんだよ。意外と。』



秋「今2回言われたな。」