男装女子。FIRST SEASON











『……ん……眩し…。』



ああ…昨日結局一緒に寝たんだっけ…。



…久しぶりにぐっすり寝れた…気がする。



『…けど暑ぐるしい…。』



碧「…ん…。」



『……。』



私の隣で寝てるヤツは、一向に起きそうにない。



けど



『……付き合っても、いいよ。』



小声で、誰にも聞かれないように



そっと呟く。



『……あー、何言ってんだ私…よし、二度n』



碧「ウサギ、それホント?」



『……へっ?』



碧「やった〜!この約一年間の想いが報われる〜!バンザーイ!!!」



『えっい、いや…寝てたよね…!?ってか何を言ってんだか分からないなッ!!!!?』



碧「…ジトーッ」



『…な、何…。』



碧「今更もう遅いッ!!」



ガバッギューッ



『フギャァァァァァ!!!!!!』



碧「あ〜嬉しい!…ッ嬉しすぎて涙出てきた…!」



『えっ…ちょ、そこまで喜ぶ?』



碧「そりゃ喜ぶよ〜!だって初恋が報われたんだよ?羽咲と付き合えるんだよ?吐いて喜ぶね!!!」



『それはヤメテ。』



碧「……。」



『?どしたの?まじまじと私の顔を見て。』



碧「…うん、顔色良くなった。良く寝れたんだね。」



『…これは…まあ…碧のお陰でっす。感謝してまっす。』



碧「良かった、良かった。…よし、今日も元気よくたまり場に行こう。」



『…そうだね。』




















『…かくして、私と碧は付き合ったんだけど。』



「「………。」」



蓮「…お二人共、表情筋固まってんぞー。」



『でもあんまり彼氏彼女感がなかったってゆーか。』



灯「え、そう?超べったりしてたじゃん?」



陸「碧がね。…でもまあ、碧は昔からスキンシップ強めだから。」



『確かに…誰に対してもハグとかしてくるよね、フツーに。』



遼「外国に行ってた訳でも無いしな。」



祐「なんでだろーなー?」



秋「……どう見ても遺伝しか無ぇな。アイツの母親は…スキンシップ強めだから…。」



『そうなんだ〜』



秋「今も生きてたら普通に誰に対してもキスしてくるからな。…俺達は必死に逃げてたな。」



『何かお疲れ様です。』



零「…うさぎもあんまり変わんないよ?」



『え?』



零「普通にぎゅーってするもん。」



『………。』




「「「「「「「「「「「「「「「……。」」」」」」」」」」」」」」」



決して悪いことをしている訳ではありませんよ?零だけだからね??



ただ可愛いのが罪なんだァァァ!!!!