碧「…信頼、してないの?」
『してるよ、すごく。頼りにしてる。…でも…。』
碧「僕らは小さな子供じゃない。」
『ッ』
碧「自分一人の身は守れるし、みんな羽咲の為になりたいんだ。…全部を抱えて欲しくない。」
『でも…だって……。』
碧「いい?羽咲。」
『…ッ…。』
碧「これから先、一人で背負い込まない。辛い時は辛いってちゃんと言う。何かあった時は俺に言う。…これは約束。」
『……。』
碧「…もう少し、周りを頼ってよ。…悲しいじゃんか。…こんな日に、我慢しようとしないで…。お願い、好きな子の辛い顔なんて見れないからさ…。」
『…ッごめ…ごめんね…ッ』
碧「……。」
『…ずっと、怖かった。…ずっとあの時の夢を見て、最近は碧たちが死んじゃう夢を見て…。もう、死のうかと思った。』
碧「!!!」
『…死ねば、きっと』
碧「そんなことで死ぬな!!!!!」
『……ッ』
碧「俺たちは簡単に死なないし、離れない!羽咲を死なせない!」
『碧…。』
碧「…絶対、死んじゃダメ。…絶対に…!」
『…碧…。』
碧「…分かった。俺、羽咲に死んで欲しくないからつきまとうことにした。」
『…………は?』
碧「これから俺は羽咲の部屋に住む!今日から!今から!!」
『…え?ちょ、は?え?』
碧「よし!ウサギ!今から寝るぞ!!!」
『は?え、ちょ、うわ』
気付けば布団の中。碧は羽咲のお腹に手をまわしてぎゅっと抱きつくように横になった。
『……これ何のプレイ。』
碧「…ね、寝るぞ!!!」
『碧、何か暑い。』
碧「きっ気の所為!!!」
ホントかよ、と思いつつも
心臓の音が心地よくて、
いつの間にか寝入った。


