男装女子。FIRST SEASON







カランカラン



秋「ちわーっす、先輩。」



彰「ああ、お前か。」



蘭「いつまでも秋の先輩じゃないけどね。」



『叔父さん!どしたの!!』



秋「おーおー、見事に空元気。」



『ぐっ…。』



彰「…それで、何の用だ。秋。」



秋「コイツを引き取りに来ました。」



彰「…そうか。」



蘭「…羽咲はそれでいいの?」



『うん!彰さんと蘭さんと一緒に暮らせて楽しかったよ!でもね、もう帰らないと。』



秋「……。」



『…私知ってるんだからね!彰さんと蘭さんに子供がいること。』



彰「やはり知っていたのか。」



『てかお父さんとお母さんから聞いてたし。…ずーっと私と一緒にいるとお子さん寂しがっちゃうよ。』



蘭「あー…それなんだけどねぇ…。」



『……え?』



蘭「逆にもう親離れ?したみたいで。全然話さないんだよね、あの子と。」



『え??』



彰「アイツももう中三だしな。」



『いや中三でもまだ子供だし。』



蘭「あっ、ちなみに性格は彰似。見た目は私に似てるんだけど。」



『えっ、相当な美人さんじゃん。羨ま。』



彰「今度会わせようか?」



『え〜!いいの〜!!』



秋「オイコラそこ。なんかよく分からんけど女子会すんな。…羽咲、行くぞ。」



『…分かった。…ねえ彰さん、またここに来ていい?』



彰「…ああ。いつでも来い。待ってる。」



蘭「美味しいお菓子、作って待ってる。」



『うん!ありがとう!!じゃあ早速明日行こうかな!?荷物とかもまだだし…』



彰「荷物とかはここに置いてけ。」



『え…。』



彰「…泊まりに来れるように、な?」



『…ッ〜〜!!分かったよ〜!!!!!』



秋「それじゃあ、彰さん蘭さん、また今度。」



『ばいばーい!』






















『多分今でも置いてあるかな?私物。』



秋「放置してたらな。」



隼「…今度探るか。」



『…確かに中身は彰さんで外見は蘭さんそっくりだよね。』



出雲「あ、そういえば未だにお母様に一度も勝てたことがないんだっけー?」



隼「オイ出雲。余計なことを言うな。」



『…大丈夫だよ、隼。私も勝てたことないから!!』



隼「…フォローされても…。」