『…気を取り直して。』
秋さんが、彰さんの家に来た時。
私は丁度彰さんと隠れんぼをして遊んでた。
彰さんはすぐに見つけ出してくれた。
…頑張ってタンスの中に入ったり、物置小屋に隠れたり。
絶対隠れないだろってところに隠れてた私を
彰「…お前、行動パターンわかり易すぎだろ。」
『…組織と《ALICE》から授かった力を駆使したのに…気配も完璧に消してたのに…!』
彰「まだまだだな、羽咲は。」
『そんなことないプー。もう出来るプー。』
彰「…ま、お前は10連敗だけどな。」
『うあああああ負けるって悔しいねやっぱり!!』
彰「お前…まるで今まで負けたことないっつってるようなもんだぞ。」
『なんてったってそれは事実なのだからッ!』
彰「ドヤ顔しても説得力無ェよ。」
蘭「彰〜、羽咲〜、飯出来たぞ〜。」
『あ!蘭さん!あのね!今日も負けた!!』
蘭「ははっそーかそーか。」
うおっぷ。
蘭さんはよく私の頭を撫でてくれる。
…ボサボサになるけど、お母さんみたいな感じ。
『ん〜♪』
彰「羽咲、蘭は俺のモンだからな。」
『分かってマース☆』
蘭「彰ってやっぱ大人気ないわ。」
彰さんは蘭さんのことが超大好きだからよく嫉妬してくる。
でも蘭さんも満更ではなさそう。
彰「オラ、俺もやってやるよ。」
『うおっぷ。』
彰さんもゴシゴシっと撫でてくれる。
正直痛いけど、お父さんみたいな感じ。
『…あ、そろそろ組織に顔出さないと…。』
「「…。」」
組織の話題を出すとすぐに無表情になる彰さんと悲しい表情をする蘭さん。
『…そんな悲しそうな顔しないでよ、彰さん、蘭さん。…それが私の日常だったんだから。』
彰「…いつでも辞めていいんだ。俺からアイツに言っとくからよ。」
『いいよー、全然。もう大丈夫なんだからね、私は。』
彰「…人は、殺すなよ。」
『分かってる〜。あ、《ALICE》の方にも顔出さないと。何気に両方とも一週間顔出してない。…殺されるかな…ルキたちと碧たちに…。』
彰「碧とルキは大丈夫だろ。…多分。」
蘭「…灯とシキに何か買ってあげたら?」
『……そーする。あの二人は…ウン、怖いからね!!』
後が!!


