そして一週間後、私は退院することになった。
大して外傷は無く、ただ精神的ダメージが大きかった為に一週間、精神科医の元で治療を受けた。
碧「ウーサーギー!!!!」
『碧…何でここに…。』
碧「暇だったもんで。あ、荷物持ちます。」
『どーも。』
碧「…ねえ、突然で申し訳ないんだけどさ。」
『ん?』
さっきまで碧は笑っていたけど
碧「俺の恋人になってくれませんか?」
真剣な表情で、その言葉を言った。
『…………えっ。』
碧「…付き合ってほしいんだけど。」
『……えっ。』
碧「…オイ、そのちょっと今幻覚見えてて幻聴も聞こえる…っていう顔止めてくれない?」
『よくぞ私の心を読んでくれた。』
碧「…本気なんだけど。」
『…碧……ゴメ』
碧「待った。まだ返事は聞かないよ。」
『……。』
碧「よく考えて。…色々あったし、これからも色々あるから考える暇無いかもしれないけど、ちょっとは考えて。ね?」
『…分かった。』
碧「あ!!彰さーん!!!」
彰「…碧、お前も来てたのか。」
碧「暇だったもんで。」
彰「お前も来るか?」
碧「イヤ、今日はウサギの様子を見に来たのと、大事な話があったので。…もう話し終わったので俺は帰ります!」
彰「…大事な話?」
碧「…じゃ、羽咲。…また明日。」
『…ん。』
そして、碧は歩いていった。
彰「何だ?…ああ、もしかして告白でもされたか?」
『なっ…!』
彰「図星か。」
『……〜〜ッどうすればいいと思います…!?碧のことなんてそういう風に見たことないですよ…!?』
彰「…まあ、頑張れ。」
『あ!酷い!!見捨てた!!!』
彰「そういうのは一人で考えるべきだろーが。他人に聞いても意味無ェ。」
『うー…彰さんのバー…』
彰「ん?俺の?俺の何だ??」
『ナンデモアリマッセン。』
笑顔ってこんなに冷たいこともあるんだなって思った。
隼「……親父…。」
壮悟「お父さんらしいというか…なんというか。」
『…彰さんと蘭さんの家には結局一週間くらいしかいなかったんだけどね。』
隼「…そういや、何か立ち入り禁止区域があったような気がする。」
『…立ち入り禁止区域…?』
隼「3箇所ぐらいあったのが1箇所増えて4箇所になってたな、そういえば。立ち入ればゲンコツが降りてきたりした。」
『…それはそれは…ご愁傷様です。』
彰さんの拳は凄く痛い。
出雲「一週間後には確か…秋の元に引き取られることになったんだよね?」
『そうそう。隼には話したよね。夏の時に。』
蓮「随分前だな。…ああ、出雲の実家に戻った時かー。」
『そうそう。桜ちゃんにも大和くんにも心配かけてたみたいで。…あの時はホント、大変だったんだ。』
遼「…確か碧と付き合ったのは中学二年の冬。…告白したのは…」
『中一の夏終わり。』
灯「…え”っ…まさか碧…一年以上も付きまとってたの…!?」
『何かストーカーみたいな言い方されてんな、碧。』
遼「…よく付き合えたな、アイツ。」
「「……。」」
壮悟「…ほら、やっぱり…それくらいの覚悟を持たないt」
バキッ
壮悟「痛いって!!!」


