零はホットミルクを持ってきてくれた。
『ふ〜…』
…気持ちが少し、安らいだ。
『…ゴメンねー、なんか気持ち荒ぶっちゃって。』
零「うん、いつものうさぎじゃなかった。」
『あ、やっぱそう?』
零「…あのね、人の気持ちはたくさんあってとっても難しいんだって。蓮が言ってた。…僕はそういうのよくわかんないんだけど、徐々にたくさん増えていけばいいかなって。」
『…うん。』
零「…うさぎはたくさんの気持ちがあって良いね。」
『…うん。』
零「…でもね、その気持ちは否定しちゃダメだよ。」
『…うん。』
零「ちゃんと、気持ちは受け入れないとダメなんだって。光が言ってた。」
『…零は良い保護者が出来て良かったね。』
零「…うん。蓮と会えて良かった。光と会って、良かった。…みんなと会えて良かった。」
『うん、うん。…良かったね。』
零「…そう言えばね、姉さんが今度遊ぼうって言ってた。」
『都古!?会うー!!!遊ぶー!!』
隼「………。」
「………。」
裕翔「…あのー、いい加減話しません?隼さん、出雲さん。」
出雲「…《ALICE》。初代リーダーの苗字から取ったグループ。…有栖川羽咲の父親である有栖川悠真さんがリーダー、その姫ポジションが雪羽さん。」
蓮「お前が言うとあんまり重みがない。」
壮吾「微笑みながら言われると大体重みはないよね。しかもこの場で“姫ポジション”とか言えないからね。」
夜「ある意味強い。」
隼「…お前ら、名前は。」
「……。」
隼「…言わない、か。…壮吾。」
壮吾「はいはーい♪」
メガネが光った。


