男装女子。FIRST SEASON






零はホットミルクを持ってきてくれた。



『ふ〜…』



…気持ちが少し、安らいだ。



『…ゴメンねー、なんか気持ち荒ぶっちゃって。』



零「うん、いつものうさぎじゃなかった。」



『あ、やっぱそう?』



零「…あのね、人の気持ちはたくさんあってとっても難しいんだって。蓮が言ってた。…僕はそういうのよくわかんないんだけど、徐々にたくさん増えていけばいいかなって。」



『…うん。』



零「…うさぎはたくさんの気持ちがあって良いね。」



『…うん。』



零「…でもね、その気持ちは否定しちゃダメだよ。」



『…うん。』



零「ちゃんと、気持ちは受け入れないとダメなんだって。光が言ってた。」



『…零は良い保護者が出来て良かったね。』



零「…うん。蓮と会えて良かった。光と会って、良かった。…みんなと会えて良かった。」



『うん、うん。…良かったね。』



零「…そう言えばね、姉さんが今度遊ぼうって言ってた。」



『都古!?会うー!!!遊ぶー!!』
























隼「………。」



「………。」



裕翔「…あのー、いい加減話しません?隼さん、出雲さん。」



出雲「…《ALICE》。初代リーダーの苗字から取ったグループ。…有栖川羽咲の父親である有栖川悠真さんがリーダー、その姫ポジションが雪羽さん。」



蓮「お前が言うとあんまり重みがない。」



壮吾「微笑みながら言われると大体重みはないよね。しかもこの場で“姫ポジション”とか言えないからね。」



夜「ある意味強い。」



隼「…お前ら、名前は。」



「……。」



隼「…言わない、か。…壮吾。」



壮吾「はいはーい♪」



メガネが光った。