隼「ああ。…それこそ解散する危機もあった。」
『え、嘘だー!!?』
隼「本当だ。」
『え…全然想像つかない…。』
隼「…まあ嘘だが。」
『嘘かよ!!!』
隼「……元気出たか?」
『…え…あ…イライラは消えた。』
隼「…良かった。」
『…全部、嘘?』
隼「全部じゃないが、グループの危機は無かった。」
『…まあ仲良いもんね。明るくて元気で賑やかで……たまに煩い。』
隼「それは思う。…が、楽しいだろ?」
『…まーね。』
隼「…俺には怖い過去は無い。…全部力に変えてきたから。…でも、中にはまだ癒えてない傷を持ってる奴がいる。」
『え…?』
隼は少し、辛そうな顔をした。
滅多に顔に出すことのない感情が、出てる。
隼「…お前が気付かなかいってことは、少しは癒えてたんだろうな。」
『え。』
隼「…明るくて、元気で、優しくて、強くて、凛とした姿勢と表情で、何でも一人で背負おうとしてる奴が…背が小さくて、本当は女で、でも頑張って守ろうとして…」
『……。』
隼「…そんなお前に救われた奴なんてそこら中にいる。…俺もその一人だ。」


