男装女子。FIRST SEASON







こもって三日目の朝。



『…ああ?ンでこうなるんだよ…使えねぇなクソ野郎…。』



絶賛後悔中の三徹の朝。



不機嫌極まりないです。



クソPCのおかげで情報全然集まらない。



『ああああんもムカつくぅぅぅ!!』



何に怒ってんのか自分でも分かんないけど



思ったより情報が少なすぎるから



『…私の力なめんなよ…四徹してやる…。』



ちなみにご飯も食べてないという…ねっ☆



水はとってるよ?水飲まないと死んじゃうからね?



『…ストレス発散したい。…もう乗り込む?乗り込んじゃう?そしたら私のこのストレス大魔王消えてくれるよね??』







隼「駄目だって言ってんだろーが。」







『!?!?!?!?!?』



隼が大きなバスケットを持って私の椅子の背後に立っていた。



…!?!?!?!?!?!?!?



『…っえ?!な、んでここ…!?』



隼「…ドア開けても居なかった。」



『待って私ドア鍵かけてた。』



隼「…弁償する。」



当たり前デス!!!!!!!



『つかここの壁も内側から鍵かけてたんだけど。』



隼「……弁償…する。」



当たり前田のクラッカー!!!!!



『……で、何しに来たの。』



隼「…飯食ってねぇだろ。」



『……あー、ウン。まーね。』



隼「…みんなで作った。…食え。」



『え…。』



大きなバスケットの正体は



『…っ!!美味そう!!!』



サンドイッチやカレー、ハンバーグにサラダにヨーグルトに惣菜パンにタラコスパに照り焼きに



『…カニカマ…?魚肉ソーセージ…?』



隼「夜が…。」



『…マカロンタワー…。』



隼「結が…。」



『…これ明らかにお酒だよね…!?』



隼「壮吾が…」



『…え、何これ…?食べ…物…?』



隼「…出雲が…。」



『…出雲のは食べなくていいよね…なんかよく分からない虹色の光放ってるもん…ね。』



隼「……ああ。」



『…隼、ありがとう。みんなも、ありがと。』



隼「…ああ。」



『…この前はゴメンね。』



隼「……俺も、ゴメンな。」



『…え、イヤ、何で謝るの?…どう見たって私が悪いわけで…ゴニョゴニョ』



隼「…強く言いすぎた…多分。」



『…あのね、私は隼たちみんなが大切なんだよね。』



隼「…ああ。」



もちろん、知ってる。



そんな風に彼は頷く。



『…私は大切な人を二回も危険に晒したくないんだー…。』



隼「…ああ。」



『…だからね、私はみんなを守らなきゃって思うんだ。』



隼「…ああ。」



『…否定はしないんだ。』



隼「…事実、俺達はお前に守られてる部分もある。」



『え……守ったことあったっけ。』



隼「ああ。…心だ。」



『…心…?』



隼「…辛いと思う時が、俺たちにもあったんだ。」



『…え、そうなの!?』