隼「…じゃあお前が頼ろうとしてる相手間違ってる。」



『え?』



隼「…今は俺たちの仲間だ。…俺たちに頼るのが普通だろ。」



『え…あ…ウン、そうだよね。…や、そうなんだけどさ…。』



隼「…昔の仲間より…俺たちをもっと頼ってくれ…。」



悲痛のような、悔しさのような



そんな声で隼は私に言った。



『………。』



出雲「…隼の言う通りだよ。毎回毎回、君は昔の仲間…今は他人のような関係の人に頼るなんて…僕達のメンツというものが崩れるねぇ。」




『…他人じゃないもん。…だけど、コイツらは…』




出雲「僕達よりも強いから、君は彼らに頼るのかい?」



『…そー…ゆー…わけじゃ…ないけど…。』



出雲「だったら迷う必要は無い。僕達に頼ればいいんだよ。」



『で、でもさ、ほら、ナイフ使ってきたんだよ??次何やられるかわかんないじゃん?次鉄の棒とか刀とか振り回して来るかもしんなじゃん!?そ、それにさ』



なんとなく、焦る。



何で私はこんなに、彼らに頼りたくないんだろう。



焦りと不安と…なんか色々な感情がごっちゃ混ぜで、今の自分がよく…わかんない。



何で?何で私、こうなって…?








隼「テメェは何を怖がってんだ。」









『っ…は!?怖がってなんか…!』



隼「俺にはそう見える。」



『…っ意味わからんし!とにかく…危ないから私一人でやるから!!』



「「「「「「「「「「ウサギ!!!」」」」」」」」」」



私はその場をダッシュであとにし、自室にこもった。



…怖い?…私が?



はは、有り得ん。



…イヤ、有り得るかも。むしろ毎日のように虫に怖がってるわ。



…私は何に対して怖がってんだ?



『…………。』









ふと、過去の記憶がよぎった。










“お前のせいで死んだ。”



“もしお前があの日、あの場所にいなかったら、____は死ななかった。”



“お前が死ねば良かった。”