ズキズキ
『…ヤバいかな。』
光「ウサギ?…って腕どした?ジャージ濡れてるけど!?」
『え?あ、ああ、大丈夫。これ汗。』
裕翔「出過ぎじゃない?」
『大丈夫大丈夫。俺汗かきやすいから。』
結「じゃあ脱げば?」
『日焼けやだ。』
光「女の子だねぇ…。」
『まーね。』
…何とか誤魔化せたかな。
ズキズキ
……大丈夫。
そろそろね、止まると思うから…てか止まって。
さっきの相手が持ってたカッターはポケットに閉まってある。
『…ちょっとトイレ。』
結「おーう。」
『……血が止まんねー。』
少し洗ったけど…出るばかり。
『深い傷…なのかな?…よくわからん。』
ふと、鏡を見ると…後ろに人がいた。
…さっきの。
『…何か用なの?』
「……あの方の為に…おっ…俺は…」
青ざめた顔で震えるように言うと
「うわあああああああああああ!!!」
『!?……。』
ひょいっと避けてそのまま相手の体を倒す。
「…っ…!」
『…あの方って何。誰?』
「………。」
やっぱり男女の力の差はあって
足で抑えてた両手を力で押し返されて
『…ッ…!』


