蓮「麻原都古と日隈組の関係性…。」



玲央「お前の知り合いもヤバいな。」



『順に説明してくね。まず麻原都古の母親はもう死んでる。随分前にね。』



壮吾「それを彼女が知ってる可能性は?」



『んー、無いと思うね。都古ちゃんはほぼ軟禁状態。戸籍に関しては日隈組のトップである日隈充朗ヒグマジュウロウ、54歳の後妻になってる。』



結「あれ、都古ちゃんって何歳だっけ…。」



『19歳。』



裕翔「…35歳差…。」



『三年前に向こうが一目惚れしたらしい。毎日毎日高級ブランド品をプレゼント。メールも電話も毎日。たまにしつこく言い寄られる時もあったみたい。』



夜「俺だったら換金して甘いものに費やすよな。」



玲央「お前だったらな。普通の女子はそんなポジティブに換金しようとか思わない。」



『え、マジで?普通そうじゃない?』



玲央「俺はお前に普通の女子というカテゴリーには入ってない!」



百「ほぼストーカー…。」



『で、二年前に痺れを切らした日隈が家族を条件に脅したわけで。』



光「条件?」



『えーと、まず母親の職務先を脅して解雇、周囲に悪い噂を流してそこに居られなくするように仕向け、家にはペンキや紙で暴言を書いたり。それでも嫌がってたから弟を事故に合ったキッカケに嫁に行った。』



悠太「それはキツいね…。」



『一応、脱走して逃げたみたいだけど、家族を人質に取られてここ一年くらいは外にも出てなかったみたい。』



百「家族…その母親はもう亡くなってるんだよね?」



『うん。弟は生きてるみたいなんだけど…一人は6歳の子供。もう一人は俺と同じ16歳。母親と父親は離婚して父親の方に16歳、母親の方に都古ちゃんと6歳の子供。まあでも6歳の子は父親が違うから、その16歳の子供は半分血が繋がってる状態。』



蓮「…ウサギ、その事なんだけど…。」



『ん?』



零「…うさぎ。」



『ん?』



零「多分、僕なんだ。」



『…ん?何が?』



零「…麻原都古…僕のお姉さんなんだと思う。」




『………え?』



少し理解に戸惑ったウサギであった。