『えっと!誰!?』



「うふふ♪」



笑いながら拳を振るう銀髪の美少女…。



凄いスピードと的確な急所をついてくる。



私は手出しせずに避けるか捌いている状態。正直女の子に手を出したくないのでという状況でもある。



「あら、もしかして遠慮していらっしゃるのかしら?」



『大分遠慮してますね!!』



「ご心配には及びません。どうぞ殴って下さいませ?」



『ドM属性か何かですかね!!?』



「あら、御遠慮しなくてもよろしいのに…ああ、ワタクシがもっと本気でやれば攻撃してくれるのですね!」



『…は?』



すると更にスピードが増し、一つ一つの拳も重くなった。



『マジか。同じ女の子でもこういう子いるのか…。』



割と気楽に捌く私であった。



隼「…お前ら庭で何やってんだ。」



『わ!?…ッ』



隼の声で気を緩めてしまったのか、みぞおちに喰らいそうになった。



…寸前で交わしきれた。良かった…多分避けれなかったら即気絶モノだったかもしれない…。



『…ッ』



いい加減止めて欲しいし隼来たからもう自力で止めるしかない。



しょうがないので向かってきた腕を掴んでそのまま流れるように後ろに回し、瞬時に片方の腕も掴んで後ろに回す。



警察官が現場にいた犯罪者を連行するようなポーズ。



『…いい加減にしてもらっていいですか。』



「うふ、速いのね~♪」



めっちゃ呑気…!