オフィスから出るなりわたしは思いっきり光に迫りよる。

すると光の口からとんでもない言葉が飛び出てきた。

「俺を襲うなよハゲ。」

今はジョーク言ってる場合じゃない!絶対場違い!!


「ハゲじゃない!って、どういうことこれ!!!」

「フッ。突っ込むのそこかよ。」

「だから!!!答えてー!」


光はゆるく口角をあげる。


「ここで働け。」

「何言ってんの????」

「お前は今日からここの店員だ。」


いや。おかしい。ぜえええったいにおかしい!


「働けない理由あるのか?」

「理由もなにも、時間ないし…。」


だって…他のバイトしてるし、わたし…


「あ?聞こえねえ。」

「だ、から!時間ないの!」

「へえー。」

「なによ?!」

「勉強か?」

「そ、そうよ!勉強しないといけないの。」


光は余裕そうにわたしを見下ろす、


「お前はいつ勉強してんだ?あ?」

「そ、それは!夜!夜してる。」

「じゃあ夕方バイト時間あるだろ。」

「ない!」

「あるんだよ。」

「だって忙しいし!」

「忙しいだあ?あ’?」


いきなり凄み始める光に後ずさりする。


「塾いってねえだろうが。」

「えっと…だから、学校が…。」

「四時に終わるだろうが。」

「だから…っと、その…」