…え、まさか… 慌ててポケットに手を突っ込んで携帯を引っ張り出す。 いきなりの眩しい画面に目を瞬きながらわたしは驚愕した。 じゅ、10時!? やばい!!!寝過ごしてしまった!!! ていうか、寝過ごし方にもほどがある!!! いつもだったら公園で騒ぐ子供の声とかで夕方5時前には必ず起きるのに!!! ば、バイトが、… さあーっと青ざめて行くのが自分でもわかった。 わたしとしたことが… ひんやりとした風を頰に感じて身震いをする。 ……や、やけに静かだ。