顔を赤らめ、恥ずかしそうにしている雪に、心臓がギュンッと変な音を鳴らす。
可愛い……じゃなくて、どうした……?
「雪?何してんの?」
ていうか、化粧してる……?
「え、えっと……あの……」
何故か恥ずかしそうに、もじもじしている雪。
一向にこちらに来ようとしない雪に、周りも不思議がっていた。
「雪ちゃんどうしたの?」
「おーい、チキン買ってきたから、こっちおいでよ〜」
涼介と真人が声をかけると、雪はより一層恥ずかしそうにし始めた。
何かあったのか……?
俺は荷物をおいて、雪の方に近づいた。
「雪?どうしたの?」
「き、来ちゃダメ和くんっ……!」
……ほんとにどうした?

