「社長の、白河さんの覚えがめでたくなってしまう」
「白河さんってそんなに権力がある方なんですか?」
と言うと、なんだ、なにも知らないのか、という顔をして、西和田が、
「権力というより、人望があるんだ。
あちこちに顔が利く」
と言う。
そういえば、うちの父親もそんなことを言ってたな、と思い出していた。
「専務のことを白河さんはお嫌いなんだよ」
と言う西和田に、
「あのー、なんで西和田さんは専務に仕えてらっしゃるんですか?」
と訊くと、西和田は語り出す。
「いや、実は専務は、俺がコンビニでバイトしていたときの常連さんだったんだ」
「えっ? コンビニでバイト?」
西和田さんがですか? と訊き返す。
「白河さんってそんなに権力がある方なんですか?」
と言うと、なんだ、なにも知らないのか、という顔をして、西和田が、
「権力というより、人望があるんだ。
あちこちに顔が利く」
と言う。
そういえば、うちの父親もそんなことを言ってたな、と思い出していた。
「専務のことを白河さんはお嫌いなんだよ」
と言う西和田に、
「あのー、なんで西和田さんは専務に仕えてらっしゃるんですか?」
と訊くと、西和田は語り出す。
「いや、実は専務は、俺がコンビニでバイトしていたときの常連さんだったんだ」
「えっ? コンビニでバイト?」
西和田さんがですか? と訊き返す。



