眠らせ森の恋

 




 奏汰さんと星が見られてよかったです、と思いながら、つぐみは一緒にリビングに下りた。

 すると、奏汰が、
「……冷えたな。
 入ってみるか、コタツ」
と言い出した。

 ええっ!? と声を上げると、

「……そんなに驚くな。
 コタツに入ると言ったくらいで」
と言ってくるので、

「でも、そこに奏汰さんのポリシーがあったのではないですか?」
と訊く。

「いや、そんなところにポリシーはない……。

 単に親父がそう言っていたから。
 ただの刷り込みだ。

 それに、お前の言う通り、一生、お前と共に暮らすと決めたんだから、お前の冬の過ごし方に合わせてみようかと思って」