眠らせ森の恋

 白河の百組目の仲人を、という執念と怨念が自分たちを結びつけたのかもしれないが――。

 と今ではすっかり元気で、夫婦で朝のウォーキングを楽しんでいるという白河を思う。

「入るか。
 寒くなってきたし」

 はい、とつぐみは奏汰を見上げ、微笑んだ。