「つぐみ?
 寝たのか?」

 結局、コタツには入らず、いつものダイニングテーブルで食事をしたあと、つぐみは眠そうに、うとうとしていた。

「おかしいですねー。
 アイリッシュコーヒーは、そんなにアルコール度数は高くないと伺ったのに」

 急速に眠くなったのを不審に思ってか、そう呟いていた。

「だから、ウイスキー次第だと言っただろ。
 お前に出したのが、アルコール度数が低いと言ったわけじゃない」
と奏汰はもう聞いてはいないかもしれないつぐみに笑う。

「よしよし。
 ベッドまで運んでやろう。

 お姫様抱っこでな」
とつぐみの身体の下に手を差し入れ、抱き上げる。