……なにが可哀想なのでしょう、と思っていると、
「まあ、俺がいろいろと考えておいてやるからな」
と謎の言葉を呟いている。

「それを思えば、コタツもまた良しか。
 まあ、俺は入らんが」
と言いながら、奏汰は遠い目でコタツを見ていた。

 なっ、なんなのですかっ。

 あのコタツに一体、なにがっ?

 自分で買ったくせに、今の奏汰の呟きにより、コタツになにがあるのだっ、と怖くなり、何度も振り返り見て。

 ……結局、自分も入らなかった。