そう訴えたのだが、奏汰は、
「嫌だ。
あったかいから」
と言って出て行かない。
「じゃあ、私が出て行きます」
と行きかけたのだが、朝はそろそろちょっと冷える季節になってきたので、正直、出たくない。
「出るんじゃなかったのか」
と後ろから奏汰が背中を突いてくる。
「こっ、これは私の布団ですっ」
「じゃあ、一緒に寝るか」
まだ早いし、と後ろから身体に手を回し、引き寄せようとする。
つぐみは目の前にあったローテーブルの脚をつかんだ。
「たっ、助けてくださいーっ。
警察を呼びますよーっ」
と言いながら、ローテーブルごと引きずられる。
怨霊に井戸に引きずり込まれているみたいだ、と思いながら、
「ひゃくとうばーんっ」
とつぐみは叫んだ。
「嫌だ。
あったかいから」
と言って出て行かない。
「じゃあ、私が出て行きます」
と行きかけたのだが、朝はそろそろちょっと冷える季節になってきたので、正直、出たくない。
「出るんじゃなかったのか」
と後ろから奏汰が背中を突いてくる。
「こっ、これは私の布団ですっ」
「じゃあ、一緒に寝るか」
まだ早いし、と後ろから身体に手を回し、引き寄せようとする。
つぐみは目の前にあったローテーブルの脚をつかんだ。
「たっ、助けてくださいーっ。
警察を呼びますよーっ」
と言いながら、ローテーブルごと引きずられる。
怨霊に井戸に引きずり込まれているみたいだ、と思いながら、
「ひゃくとうばーんっ」
とつぐみは叫んだ。



