君は…どうして

倒れたのを聞いて、すぐ。

和夜の前に立つ。



「ハァッ…ハァッ」



艷やかな肩までの銀髪、タレ目な赤い瞳。

華奢でか細い見た目の美少年。



いつも明るく優しい和夜だが、今は酷く小さくなっている。



襲われてたからな…。



怖かっただろう。

恐ろしかっただろう。



「アイツらのために、頑張ったんだな」



頭を撫でた。

優しく、落ち着いた声音で。



「!」

ースッ



髪留めについている片翼の蝶に、預かったもう片翼をつける。



「っ…っうん…僕、怖かったよ…」



伸ばしていた腕を抱き締める和夜。



「こんなことされるなんて思わなかった…しかも、僕を狙ってたなんて尚更…」



腕を伝って、胸に顔を埋めてくる。



「姉さん…」



「…」

撫でてから運んだ。



バイクに乗せても、後ろから離れようとしない為か抱き締めてくる。



「家に帰ってからだ」



「うん…」



そうして走り出した。

バイクは途中、さっきの友達らとすれ違いになったが止まらずに家に帰った。



追い掛けて来る音がしたが無視し、

屋敷の門の所で隠月が門を開けていたから止まらずに入れた。



「お帰り。ここは私が受け持つよ」



「そうか、ありがとう。あとただいま」



「うん」



そんな会話をして、私はバイクを止めて和夜を屋敷に運んだ。