なぁんて。
そんな1回こっきりの話なんだけどねぇ。
あれから一年とちょっと。ずーっと見てるだけ。

でも笑顔を見たのもあの日だけ。

貴重だったんだなぁ。


一希「おーい、美鈴ー!」

晴瑠「戻ってきなさい!」


『うぇ?!』

はい、現実に戻されましたこちら美鈴です。


晴瑠「また妄想に突っ走ってたの?」


『え?!違うよ!妄想なんかじゃありませーん!!』

断じて違う!違う……はず?

一希「お前らそろそろ予鈴なるぞー。」

晴瑠「『はーい。』」


キーンコーンカーンコーン

ちょうどかずが言った直後にチャイムが鳴った。

梅雨。
私はあの日から毎日麻生くんを見つめ続けてます。


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