in美鈴


あれから1週間立ちましたっ!!
元気になって、回復してますっ。


…でも、1つ悲しいことがありました。

あの日を境にぱったりと麻生くんから話しかけられることがなくなったんです。



学校には来ているものの、私とは目も合わせようのしてくれなくて。



女子たちからの嫌がらせは無くなったけど、痛みは消えないです。
それ以上に傷が広がったような気がするなぁ。


晴瑠「みーすずっ!
何悲しそうな顔してんのよ。

どうせ王子様のことなんでしょ?」


『うぅ…はるーーーっ!』


晴瑠「はいはい。」

晴瑠に抱きつくとポンポンと慰めてくれる。
いつもは悪魔だけどこういう時の晴瑠は優しくて好きー…。


一希「またお前晴瑠に抱きついてんのか?

ちょ、美鈴、昨日の課題見せてくれ…!」


はぁぁぁぁっ?!

『嫌だねっ!!
なんで毎日答え見せなきゃなんないのっ、

自分でやりなさーい!!』

一希「神様仏様美鈴様ぁぁぁぁっ」

手を擦り合わせて泣きべそをかく一希を無視して晴瑠に抱きつく。


麻生くんのこと。
勝手に友達になってたつもりだったけど、きっとそんなの麻生くんの気まぐれだったんだよね

きっと迷惑だったけど、優しい麻生くんのことだから相手してくれてたんだよね。











私の恋は始まってもいなかった。
相手にされないことくらい分かってたんだから。
釣り合わないことなんて、分かってたんだから。






一希「…大丈夫だよ、お前なら。」

晴瑠「そうよ、美鈴らしい元気さで男ほいほいよっ!ねぇ?一希。」



一希「お、俺に言うなよっ」

ニヤリと笑う晴瑠の言葉で焦り出す一希。

2人を見ていると、自然と心が和んだ。





『ふふっ、二人共ありがとうっ』





この2人のおかげで、今は笑っていられるかな。