『じゃあ、これ2つお願いします。』

店員「はい♡」

店員さん……目がハートですよ…っ


まぁ……こんなにかっこよかったら皆そうなるよね……。


麻生「……何、そんな見ないでよ。」


『ご、ごめんなさいっ』

麻生「別にいいけど。
春川さんってさ、いつも邪魔そうに俺の事見てるけど、俺なにかした?」


邪魔そうに?!?!


『え?!?!?!』



う……。
あいら先輩の事見てたら自然と……。


麻生「声、大きい。」

『す、すみません……。
でも、ほんとにそんなつもりで見てたわけじゃないですよ?!』

麻生「……ならいいけど。
いちごみるく、美味しいよね。」

『は、はいっ!
いちごみるくは大切な人から貰って、それ以来大好きなんです♪』

麻生「へぇ、大切な人に、ね。
俺も似たような感じかな。
……ていうか、春川さん、なんで敬語?」


ジトーっと見られましても……。

『い、いやぁ……。』

麻生「クラスは違うけど、同級生なのに変じゃない?
皆に敬語なのかと思ったら、友達とは普通に話してるみたいだし。」


ごもっともです……。
でも麻生くんがかっこよすぎてなんて言えない……。

麻生「……ま、いっか。
ほら、飲みなよ。」


いつの間にか届いていたいちごみるくは、私の目にはきらきらに輝くくらい綺麗に見える。




『うわぁ……っ!』


いちごみるくにカラフルなフルーツがのっていて、私とは程遠いインスタ映えとやらが狙えそうな気がする。

いや、気じゃないね!!!
確実だよね!!

『美味しい……っ!』

甘いーー♪
いちごみるくの美味しさが更に美味しくなってて、口がとろけそう……っ



麻生「クスクスッ美味しそうに食べるね。」

『だってほんとに美味しいんですもん…っ!
いちごみるくってこんなに美味しくなるんですねっ……!!』

そういうと更にクスクス笑うものだから、胸がトクンと高鳴る。

麻生くんと一緒に食べられるのも幸せ……っ!

麻生「……おいし……っ。」


麻生くんのほころぶ顔を見てると、私のニヤケが止まらない。