薔薇物語 ~黒薔薇の呪い~


その老人は自らを霊媒士と名乗り

毎晩人気のない村の祭壇に火を灯していた。

たった一人で、無謀な馬鹿ものと思われた。

死にたいだけと、英雄気取りと思われた。


でも、一人神を祈って待つ

神の言葉をたどりながら空に手をかざす。

そしてそのまま大声で叫びながら

空にかざした手を

何度も何度も引いては空に空にとかざす

神の言葉?

普通の人に言葉はわからない、、、

でも、言ってること、願いは分かる気がする




“悪魔よ去れッ!!!”