+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

「そ~うなの~♪」

と美香が大手を振る。

「バフィディスカル・ルックンデルト・ヴァン・ピ・アンファンクラブの~、大ぉぉ~いなる活動なんだって~♪」

「標的、柳沢月。作戦内容、目標抹殺。執行方法、呪術」

「……」

右京の堅苦しい補足で、納得がいく。

頭の回転には自信があるわ。

つまり、日曜に送られてきた大量の手紙は、実は呪いをかけるための細工がされていたと。

見えないマジックなりなんなり使った、呪符だと。

そういうことね。

ああまったく……

ふ、ふふ。

清々しい月曜の幕開けだわ。

ぱちん。指を鳴らす。

「バフィ、弥生、命令よ。五分以内に屋敷に戻って、昨日の手紙を処分なさい」

「え~、そんな五分以内にって意地悪言っちゃぁかぁいそうだよー」

「無理難題」

美香と右京が、後ろをついてきていた二人に同情した時には――

「ほぉえ? バフィさんは?」

「瞬間、消、失……?」

二人の姿はとうに、なかった。

ふん。二人は私の執事とメイドよ。

それくらいできて当然だわ。