月曜日、登校する私は、全校生徒の注目を浴びていた。

理由くらいわかるわ。

なにせ私の後ろを付き従うのは、ファンクラブが存在するような執事。

そして、清純という言葉が実体化したような大和撫子のメイドがいるのだから。

学園で、これだけの二大クオリティを誇る従者なんて、珍しいものね。

注目されるのめ当然だわ。

もっとも、

「おはよーん、るーなぴっ♪」

「早朝交流」

「あら美香、右京、おはよう」

この二人はそんなのまったく気にせず、ストレートに私へ接触してくるけどね。

学園の道を一緒に歩きながら、ポンポンと左肩を叩いてくる美香。

にゅふふにゅふ~、と変な風に笑う。

「るなぴー、この休日中、ちゃあーんと無事だったぁ?」

「は?」

「平穏無事?」

右肩にのし掛かってくる右京も、いつもの無表情はどこへやら、にんやりしてる。