ほんの小さな溜め息をつき、ボサッとしているバフィの背中を叩いた。

「ほら、アナタもさっさと紅茶」

「は。すべてはお嬢様――月の女神の、御心がままに」

うやうやしくお辞儀する彼の皮肉に、私は終始、苦笑を続けた。










       ルナ
私の名前は柳沢月。

月の力を秘めた、最高の血筋。

バフィのご主人様よ。

覚えておきなさい。