+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

バフィも突進に入る。

二人同時に振り被られるこぶし。

そして、真っ向からの激突。

また神速のカウンターが、下からの蹴りがくる!

けど、直前、バフィの体が真っ黒い霧と化した。

ヴァンパイアの能力――!!

「!?」

驚いた弥生の目の前で実体を取り戻したバフィの右腕が、彼女の喉を鷲掴みにした。

一気に持ち上げた弥生を、バフィは振り下ろす。

「きゃあうっ!?」

地面がたわみ、小石が跳ね、弥生の悲鳴が響いた。

バフィは手を放さない。

次の瞬間には、再び弥生の体は宙に持ち上げられ――

バフィが走り出す。

ラリアットのような形で弥生を引っ張り、

一気、

ズガン!

「くぁうっ!?」

と、庭の木に叩きつけた。

どんだけの威力だっていうのかしら。

弥生の叩きつけられた木は衝撃に揺れ、メキメキと倒壊した。

砂煙と木の葉が舞って、――また見えない中で、轟音。

なにかが、煙の中から飛び出した。

「ぐっ、う、か……っ!!」

地べたをもんどりうち、転がり、ようやく止まったのは、メイド服の大和撫子。