+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

「ぁ、ふ……ああっ……」

指先の痺れ些細なめまいと同時に駆け巡る、火照りと寒さ。

「ぁ……バ、フィ……」

その矛盾から来る、快感。

とうとうと胸の中で花開く、酔ったような浮遊感。

「お嬢様」

気が付けば、

「バフィ……」

彼が、私を抱きかかえ、立ち上がっていた。

なぜか足に力が入らない。

うまく立つことのできない私を、バフィはそっと、近くの茂みへ寄りかからせた。

かがんで目線を合わせた、赤く染まっている彼の瞳は、わずかに、悲哀を見せていた。

「少々、多目に血をいただきました」

「そう」

そんなことはどうでもいいわ。

私から、アナタに首を出したんだから。

「どう? 私の血は」

「最高級、にございます」

一礼したバフィが、弥生へも一礼する。

「弥生さん、わたくしは負けるわけにはまいりません。お嬢様のご命令と鮮血にかけて」

「ならば、幾度でも打ち倒すまで。参ります!!」

そして再び、バフィと弥生が激突する。