+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

彼の足を掴んでいる弥生を横へ突き退かし、バフィの頭を抱える。

「大丈夫なの!? バフィ!!」

「お嬢様……」

「はっ、これで三番勝負ありってか? あ?」

ここまで聞こえる、松井のピアスがチャラつく音。


そして、敗者を見下す弥生の眼。

それが、負けず嫌いな私の心に、余計な火をつけた。

「まだよ」

ぶちりとブラウスの襟を破く。

「お嬢さ……」

肩はもちろん、ブラまであらわになる。

「あ?」

私がトリップでも始めたと思ったのか、松井がやらしい笑みのままポカンとした。

そんなものは無視!

「バフィ! 飲みなさい!!」

呼び掛けた、直後に、

「ぁ、んくっ!?」

バフィの本能が、私に噛みついていた。

すでにバフィの目は、私の素肌を見た時から変わっていた。

血に飢えた赤。

欲望に飲まれた色。

鮮烈な、ヴァンパイアの本性。

首筋に突き立った彼の牙が、私の血にしたたる。

ごく、り、と彼の喉が鳴った。