+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

ジェットエンジンのような金切り音とともに宙を抜けたバフィは、空中で身をひねり、地面に手をついた。

ガガガガリリリ――!!

庭に爪を突き立てて、その摩擦で止まる。

バフィの目が爛と、赤を宿したのがわかった。

だけど、

「ぐっ!?」

あげた顔の横面へ、まばたきも許さない速度で肉薄した弥生の蹴りが!?

「バフィ!!」

吹っ飛んだバフィが、遥かの生け垣の中へ埋まる。

心配もつかの間、弾丸の勢いで、バフィが飛び出す。

飛び蹴りから着地した直後の弥生へ、蹴りをやり返す。

バフィの革靴が、そして、

「はっ!!」

「!?」

弥生に、鷲掴みにされた。

そのまま、地面へ叩きつけられる。

庭の地面がドォンとたわみ、小石が水滴のように跳ねあがった。

「ぐあ゛、あっ!?」

「バフィっっ!!」

衝撃が全身を駆け巡ったのか、バフィの口から血が吹き出る。

私は思わず、彼のもとへ走り寄っていた。