+ヴァンパイア執事vs狼メイド+

また、なんて悠長なことを言ってるのよ、うちの執事は……!

「バフィ、大丈夫なの!?」

こっちはどれだけ心配してるのか、まったく気付いてない。

バフィは鈍感だ。

こんな場面で、頭から血を流しているくせに、笑む。

「お嬢様、ご心配には及びません。わたくしはそう死にはしません。お嬢様のお声と血があるかぎり」

「な……」

いつも一緒にいるから忘れていた。

バフィは、熱烈なファンクラブができるほどの美形であることを。

その、美しいとしかいえない笑顔にそこまで断言されては、主として信じないわけにいかないじゃないの。

「わかったわ、負けるのは許さないわよ」

「かしこまりました」

私な向けていた笑顔を消し、バフィのアッシュブルーが松井、そして弥生へ向く。