美音はソラちゃんを何とも思っていないようだが、ソラちゃんに好意を抱くなっちゃんや大半の女子からすると、いきなり現れた上に距離感近い私って…
「かなり危ないんじゃ…」
「だぃぶだぃぶ。つかしゃーないやん。朝倉くん、愛華にぞっこんラブなんやで」
「…あのさ、ソラちゃんの想い人が私って…美音は一体どこからその自信が…?」
何言ってんの?とでも言いたげに、美音は眉をしかめて呆れ顔をする。
「バレバレじゃね?朝倉くんすぐ顔に出るし」となっちゃんに問いかける美音。
なっちゃんはうんうんと頷くと「愛華がうらやましいわ」と呟いた。
教室内がガヤガヤと賑わってきた頃、前方のスピーカーから授業前のチャイムがなった。
ガラガラと開かれた教卓側の扉から授業担当の先生が入室し、あちらこちらで散らばっていたクラスメイト達は渋々個々の席に戻っていく。
そんな中でも、名残惜しそうにソラちゃんの席から離れようとしない女子の何人かに、授業が始まるギリギリまで先生は注意を促していた。
