愛色SHERBET

「あははーなちゅバレバレなんやってー」

白状しなー、と悪戯っぽく笑う美音。


口振りからしてとっくのとうに知っていたようだ。小学生の頃からの付き合いらしいので、以前から信頼のおける相手として相談を受けていたのかもしれない。


そんなことを考えていると、でも無理、となっちゃんのぼやき声が聞こえた。

「…だって朝倉くん人気高いもん」
「え、そうなの?」
うん…となっちゃんが頷く。


「放課後、男子バスケ部覗いてみ?ギャラリー女子ばっかやで。主に朝倉くん目当てのね。」
そこまで言って苦笑した美音は、ほらあれ、と言って窓側教卓側に出来ているクラスメイトの塊を指さした。


ガヤガヤと会話が飛び交うその輪の中心には、自身の席に座ったまま屈託ない笑顔を浮かべるソラちゃんの姿。

昨日もそうだったが、ソラちゃんがわざわざ動かずとも自然と周りに人が集まってくるようだ。そして、比率で言うと女子の方が若干多い。



「あの辺の女子はほとんど朝倉くん狙いの子」
「ひぇ」

あ、それで私とソラちゃんの関係性を気にする人が多いわけだ…