愛色SHERBET

「まだバスケ続けてる?」

私の問いに、おぅっ!と満面の笑みで親指を立てた。

男子らしく角張った手がとても大きく見える。

喋り方とか仕草とかあまりにも変わらないものだから、未だに弟扱いしてしまうけど…ソラちゃんもやっぱり男の子なんだなぁ。
高くなった背丈も広くなった肩幅もあの頃とはまるで別人に…



「ね、聞ーて聞ーて。俺さ、バスケ部の次期部長候補っ!」

ベッドから身を乗り出して、褒めて褒めてと言わんばかりに頭を突き出す。


「かっ、」
かわいいやつめっ!


やっぱり全然かわってないや…


両手を使って容赦なく、わっしゃわっしゃとソラちゃんの頭を撫で回す。

満足そうな表情のソラちゃんに、まるで飼い主に撫でられて喜ぶ仔犬みたいだ、と今朝と同じようなことを思ってしまった。

目の前のかわいい仔犬に癒されていると、突然仔犬がぴくっと耳を立て(そう見えただけだが)、ねぇ?と疑問を投げかける。



「それ、まだ持ってたんやな」



ソラちゃんは、私のスクールバッグに注目していた。

目線の先には赤いリボンがついたストラップがある。