「なんか大変なことんなったなぁー」
ベッドに寝転がってマンガを読みながら呑気に呟くソラちゃん。
これっぽっちも大変だと思っていなさそう。
「もうっ、遠恋中の彼氏追って転校してきたみたいになっちゃったよ」
どうするのこれ?と私。
「いっそのこと付き合っちゃぇ_」
「こらっ」
楽観的すぎるソラちゃんの手から漫画を奪い、軽くおでこに落とす。
ぁいたっ、とおでこを押さえ、わざとらしく悶えるソラちゃん。
制服にシワが寄るのを気にもとめず、じたばたとベッドの上を転がり始めた。
「でもさー、今のこの状況見せたら誰でもカレカノって思うでー?」
またまた楽観的にそう言う。
カーテンやら本棚やら、至る所にパステルピンクが施された、少し子供っぽくも可愛らしい内装の部屋。
さして広くないその部屋に、私とソラちゃんは2人でいる。
「女子の部屋に2人きりとかどう考えてもさー」
「ソラちゃんが勝手に来たんだよ」
「いいが幼馴染みなんやし」
うーわー懐かしっ!と、ソラちゃんは私の部屋の本棚を勝手に漁り始める。
