クリスマスを過ぎてから、奏多とは時間を埋めるようにたくさん遊びに行った。


動物園も、海遊館も、映画にも行ったし遊園地にも行った。


楽しいことがある度に、どんどん好きが増えていく。


もう、今度こそ彼から離れることはできない。




「奏多!」


「よっ。」




時間より少し早めについた時計台には、当たり前のように奏多が待っていた。


遠くから見てもわかる髪色と、制服。




「本当にこんなでいいの?」


「いいんだよー。」




今日は公園デート。


その名の通り、ただ公園にいるだけ。