あとから、頭がパニックになって意識が飛んだだけだと聞かされて、ほっとしていた。 だけどその後、俺は目を真っ赤にしたおばあちゃんに呼ばれた。 ついさっき、嬉しそうに俺に電話してきたばかりのおばあちゃんに。 「奏多…、落ち着いて聞きなさい。」 「はい。」 「桃が…、記憶の一部を失ってしまった…。」 「え?」 「その一部が…、奏多なんだ…。」