綾乃と話していくうちに待ち合わせが午後1時に決まった。
お昼ご飯を食べてから水族館へ行って、そこのレストランで食事をしようという運びになった。
どんどん決まっていく段取り。
そしてそのまま言えないまま、やってきたクリスマス当日。
俺は朝から制服で電車に揺られていた。
おもむろにスマホを手に取る。
メッセージチャットアプリを立ち上げて、綾乃へ送るメッセージを作成する。
【ごめんなさい。ずっと言えなかったんだけど、今日実は補習が】
そこまで打って暗くなる画面。
なんでだ!?と、焦っていると、何度も点滅する充電不足のマーク。
そういえば家の充電器壊れかけてたっけ。
マジか……。俺、やばすぎだろ……。
連絡手段まで奪われたのか。
首を前にして、うなだれる。
手に持ったかばんの中にしのばせた綾乃へのプレゼントを思い浮かべる。
もうなんか、ついてなさすぎて逆にすげぇわ……。
学校についていよいよ補習が始まった。
俺の他に数名の同級生とひとつの教室で行うようだ。
世はクリスマスだっていうのに、まったく。
やる気が出なくて、配られたプリントを眺めながら先生の話を横流した。



